・我が子に会えた日の記録、前編
( ( あとで振り返るために、覚えてる範囲で、出産の記録を残しておこうとおもいます) )
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出産予定日 2日前.
予定日には生まれてほしいなあと思っていたのに、
階段昇り降りなど運動するも、まったく兆候がなく、
あせったわたしに、父が、
明日(出産予定日の前日)、カニ食べに連れてってやる、贅沢なもん食べたら、びっくりして生まれるやろ、
と言うので、
気持ち悪いけど、すごく楽しみにして眠る.
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出産予定日 前日
早朝、あまりの寒気で目を覚ます.
気のせいだと思いたかったが、関節痛までしてきて、いよいよ体がおかしい、
熱を測ったら37.1℃.
あまりにも具合が悪く、泣く泣く、
カニ、、無理そう、と両親に伝える.
無念・・・
9時半頃、なんとなく痛い気がしていたお腹が、やっぱり痛い気がして感覚はかってみたけど、
痛みが曖昧すぎてよくわからず.
念のため産院に連絡すると、
意外にも、入院の用意してすぐ来てくださいとの返事.
え、もう行っていいの?
気のせいだったら怒られるかな、どうしよう.
朝食まったく手をつけられず、
このままお産になったら体力やばいと思い、
甘酒を温めてもらったが、それすら飲めなかった.
熱でものすごく、具合が悪い!
10時半頃わいさん到着.
産院へ送ってもらう.
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着いてすぐに分娩室へ.
自覚は全然なかったけど、陣痛がやはり始まっているらしく、感覚は3分きっていた.
あ、いま痛くなってきたでしょ?とか言われるけど、よくわからない程度の痛み.
え、これが陣痛?余裕じゃん、
と思ったじぶん、おばか.
それより熱がつらく、
測ったら38.5℃こえていた.
そのせいか、赤ちゃんの鼓動が早くなってしまってるらしく、許容範囲越えるとピーピーピー!と音がなるので、
そのたびに、心配で心配で泣きそうになる.
なぜこんな高熱が出たんだろう.
インフルエンザが疑われ、
わいさん以外の面会謝絶.
とりあえず解熱剤が点滴で投与された.
熱さがらないままお昼になり、
直感で、とにかく食べないと!とおもう.
助産師さんは、お昼用意してるけど、無理よね?って言ったけど、
いえ、食べたいです、と答えて驚かれる.
2/3ほどたいらげる.
わいさんが買ってきてくれたゼリーは残した.
陣痛が遠のいてしまったらしく、
陣痛室へ移動.
子宮口もぜんぜん開いてないらしく、
今日中には生まれないだろうと言われる.
熱がつらかったので、少しほっとした.
熱は37℃台に少しさがっていた.
3時頃?インフルエンザの検査をすると陰性だったが、高熱の原因不明のため、やはり面会謝絶.
そして急激に、本格的な痛みが襲う.
ああ、なるほど、これが陣痛か.
たしかに痛いわ. あーなるほどなるほど.
声に出して、こーゆーことか!と言う.
痛みに合わせて、わいさんにテニスボールで押してもらう.
ほんの少し意味があるようなないような.
感覚は5分きっていたし、
着いた時とは明らかに違う、はっきりとした痛み.
子宮が握りつぶされるような、ねじられるような痛み.
子宮口は3センチから動きなしで、絶望する.
助産師さんが、笑いながら、まだまだよ〜と言うので悪魔に見えた.
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6時頃、痛みも感覚も増し、
テニスボールなんかまったく意味がなくなった.
陣痛の間は、誰の問いかけにも応じられない.
身動きとれない.
痛みのあまり、声が出せないのだ.
夕飯が運ばれてきたが、食べられないので、わいさんに食べてもらう.
ご飯が美味しいことで評判の産院だったので、悔しくて悔しくて.
陣痛の間は、ベッドの上であぐらをかいて、ひたすら深呼吸に集中した.
特に、過呼吸にならないよう、長く吐く ということを意識した.
息を吐き切ると、自然に、新鮮な空気をたくさん吸える、と何かで読んだ気がしたから.
テニスボールの役割がなくなってしまったわいさんは、
なぜかわたしの深呼吸に合わせて、一緒にフーーー!と言っていた.
なんか、おもしろかった.
陣痛の間一緒に呼吸をしていたのに、いつのまにか夕食をペロリと完食していた.
わたしのビーフシチューは、わいさんの体力を回復させた.
わたしは、痛みのあまり、
二回か、三回、嘔吐した.
痛くて吐く、ということがあるんだと、初めて知った.
わいさんは、嫌がることなく介抱してくれた.
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助産師さんは、それでも、まだまだよ
と言う.
ぜったいおかしい、ぜったいに!と思ったが、耐えるしかなかった.
痛みが、お腹ではなく、腰やおしりに来たら教えてね、と言われたけど、
もう、痛すぎて、どこが痛いのかわからないので何も言えなかった.
6時の時点で、子宮口まだ3センチとかだったので、
助産師さんはわたしのことを、痛がりだと思ったみたい.
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気絶させてください〜と何度も思うくらい痛くて、
それでも直感で、これでは死ねないなとおもった. ほんとうに、まるで拷問.
逃げることのできない痛みが、いつまでもつづくように思えた.
そのうちに、
痛みに加えて、
もう、自分ではコントロールできない、何かが襲ってきた.
よく、肩こりとかで整体なんかで、体に流す 電気あるでしょう?
あれの、電力最大のを、何十個もお腹とおしりにつけてるかんじ.
どんなに力を抜こうとしたって、
勝手に筋肉が力を入れてしまう.
あんなに大きな力が自分の意思とは無関係に出せるこの体って、すごいなあと
いまではおもう.
あ、これがいきみたいって感覚なのかな?と思ったけど、あまりにも痛くて声も出せない.
さすがに助産師さんも、この痛がり方はおかしい、と思ったのか、
再び分娩室へ移動したのが9時くらい.
つづく